不倫・浮気調査で必要な女性探偵【メリットとデメリット】

浮気調査に必要な女性探偵

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女性探偵は対象者や近隣住民から警戒されないことが最大のメリットであり、浮気調査では最強の戦力となります。

しかし、女性探偵の人数は非常に少ないのが現状です。

あなたが浮気調査を依頼したいのであれば、女性探偵が浮気調査を行ってくれる探偵事務所を選ぶのも1つの手かもしれません。

あなたが探偵になりたい女性であれば、探偵の仕事の真実を知ってから動くようにしましょう。

目次

女性探偵のメリット

女性探偵のメリットは多くありますので、それらを解説します。

①警戒されにくい

女性探偵の最大のメリットは、対象者や近隣住民に警戒されにくいことです。

最近では凶悪事件が多く、不審者にはたいへん気を遣う方が多くなったことから、張り込み場所で警戒されないことがより重要になってきました。

下記の項目をそれぞれ想像してみてください。

「あなたの自宅前に怪しげな車が停車しています。ちょっと怖いですが、こっそりと車内を覗いてみましょう…」

  • 男性2名が乗っている
  • 運転席に男性、助手席に女性が乗っている
  • 女性2名が乗っている

それぞれ、どのように感じましたか?

統計は取っていませんが、10数名の方々にお聞きしたところ

❶ 男性2名が乗っている

「不安」「怖い」と感じた方が多い。

❷ 運転席に男性、助手席に女性が乗っている

「アベック」「彼女と彼氏」「デート」と想像する方が多い。

❸ 女性2名が乗っている

「友達」「親子」「姉妹」「奥様方」などとイメージする方が多い。

この結果を見て面白いのが、【運転席に男性、助手席に女性が乗っている】と【女性2名が乗っている】は二人の関係性をイメージするのに比べ、【男性2名が乗っている】は「兄弟」「友達」と想像するのではなく、恐怖心が芽生えるということです。

何が言いたいのかというと、これらを調査員に置き換えて、もう一度考えてみてください。

不倫・浮気調査を実施する場合、基本的には調査員2名体制の探偵事務所が多いので、これらを想像する場面も2名にしています。

いかがでしょうか。

もしも、調査対象者や張り込み場所の近隣住民に、【男性2名が乗っている】状態を見られると警戒される可能性が高いのです。

つまり、女性探偵が居てくれるだけで、対象者や近隣住民が警戒する可能性が下がるのです。

私の体験談

弊社では、調査料金の高騰を抑えるために、ほとんどの調査は調査員2名で行っています。

稀に3名以上でやらなければならない調査もあるのですが、この日は私と女性探偵2名の合計3名で行いました。

調査開始前に現場を見に行くのですが、ある程度の人通りがあったので、3名で見にいきました。

その時、女性探偵2名が並んで話しながら、私はその少し後ろを歩いている形ですが、二人の後ろ姿を見て「こりゃ絶対に探偵には見えないな。」と強く感じました。

②女性だけが入れる場所がある

女性だけが入れる場所といえば、女性トイレや女性風呂を真っ先に思い浮かべますが、尾行中に対象者がこれらに入っても、出入り口はほとんど一ヶ所なので問題はありません。

しかし、稀に出入り口が2ヶ所あるトイレがあるので注意しなければなりません。

女性だけが入れる場所は何といっても『女性専用車両』ですね。

JR、私鉄、地下鉄など女性専用車両を設けている鉄道会社は多いです。

関東圏では、ほとんどが通勤ラッシュの朝に導入されていますので、女性対象者が女性専用車両に乗った場合、男性探偵だけでは見失う確率が高いです。

そのような時に女性探偵が居れば非常に助かります。

私の体験談

名古屋での徒歩尾行が終わり、ホッとして帰りの電車に乗車すると、周りの女性が私を睨みつけてくるではありませんか。

最初は「はっ?」という感じで全く気づきませんでした。

すると弊社の女性探偵グミが「これ女性専用車両ですよ。」と言うではありませんか。

私達は慌てて下車しました。(グミは慌てなくて良いのだが…)

名古屋では終日女性専用車両が稼働している鉄道があるのですね。

③男性の探偵では尾行しにくい場所がある

対象者は、ちょっと目を離した隙に一瞬で居なくなります。

これをお読みになっているあなたは「え〜嘘でしょ!」と思いましたか?

これ、本当なんです。

これを探偵が読んでいたら「うんうん」と頷きまくりだと思います。

だから徒歩尾行は、一瞬たりとも対象者から目を離すことができません。

そこで厄介なのが、女性の対象者が百貨店の女性服売り場を徘徊する時の、男性探偵だけの尾行です。

尾行は、ここぞと言うところ(ホテルに入るところなど)までは対象者の視界に入らないようにします。

女性服売り場でショッピングする対象者は、あっちに行ってはこっちに来るの繰り返し。

いくら買い物に夢中だからといって、簡単に姿を見せる訳にはいきません。

女性探偵であれば、どこへでも歩いていけますし、行ったり来たりしても問題はありません。

しかし、男性探偵は大きな通路は普通に歩けますが、各店舗内に隠れるように入ることは目立ちすぎます。

つまり、対象者が同じフロアに長く居ればいるほど、探偵が対象者の視界に入らないようにすればするほど、各店員さんに警戒される可能性が高くなるのです。

ここでも女性探偵が居れば大活躍間違い無しです。

④ペアでないと目立つ場所がある

不倫・浮気調査につきもののラブホテル。

対象者達のラブホテル出入りの映像を撮影するとき、こちらも男女ペアでないと警戒されてしまいます。

また、弊社では対象者が入ったラブホテルの別の部屋や隣接するラブホテルの窓から対象車両に乗る対象者たちを撮影することが良くあります。

この時ラブホテル側に怪しまれないような理由を言って、撮影に適した部屋の情報収集と入室交渉をしなければなりません。

男性単身で入っても大丈夫なラブホテルも多いですが、さすがに男性単身入室者が上記の交渉をすると警戒されてしまうでしょう。

女性探偵のデメリット

女性探偵のデメリットを解説いたします。

①背が低いと通勤ラッシュ時は大変

朝の通勤ラッシュ時の電車利用の対象者を尾行する場合、対象者の背後にピタリと張り付きます。

おしくらまんじゅう状態ですと、ちょっと離れただけでも徐々に対象者との距離が開いていきます。

そのような状態で、背の低い女性調査員が尾行していたら、もう想像は付きますね。

対象者と女性探偵との間に人が入り込もうとした時は、「こらぁ!ここは私のテリトリーじゃ。」という強い気持ちで跳ね除けなければなりません。

弊社の女性探偵グミには、「海外ドラマ24を見た方がいいよ。」と教えています。(ちょっと古いかな…)

ジャックバウアーのように「オラオラどけどけ!」といった感じ。

②歩幅の違い

大股で素早く歩く、背の高い若い男性。

このような人が対象者で徒歩尾行するときは、女性探偵は非常に大変です。

歩幅が違うので、女性探偵は対象者の倍以上も足を動かさなければなりません。

追いつくだけでもやっとなのに、これが長時間になると地獄のようです。

このような状況での女性探偵グミの様子を見ると、対象者は普通に歩いているように見えるのですが、グミは走っていました。

女性探偵が必要と思った案件

私が行動調査(尾行・張り込み)に女性探偵が必要と思ったのは十数年前のこと。

ご依頼者は奥さんで、夫が家に帰らずに一方的に「離婚してくれ」と言ってきたため、夫が現在住んでいる場所と女性との同居の有無が知りたいとの相談でした。

弊社の前に別の探偵社へ依頼したが、勤務先から退社した対象者を確認した後、直ぐにバレてしまい調査にならなかったとのこと。

バレている対象者を尾行するのは不可能に近い状況ですが、その説明をして依頼を受けました。

私の体験談

調査当日、私とベテラン男性探偵の二人で対象者の勤務先で張り込み。

しばらくして退社する対象者を確認。

周囲をキョロキョロ見回し非常に警戒している。

遠目に尾行している中、対象者が地下鉄への階段を下りたため、距離を詰める。

対象者が細い通路を歩行しながら何度も後ろを振り返る。

私たち以外にも数名通行人がいたが、対象者が急に走り出した。

対象者の警戒には、知り合いに見られたくない警戒、身内の尾行に対しての警戒などいくつか種類があるが、これは完全な探偵に対する警戒だ。

このような状況では尾行継続は不可能と判断し調査を中止。

しばらく期間を開けて再び対象者勤務先で張り込み。

今回は私と新人の女性探偵。

前回と同じ時刻に対象者が退社し地下鉄駅方面へ向かう。

対象者に私の顔は覚えられていないと思われるが、慎重を期して遠目の尾行。

女性探偵は普通に尾行しているが、そのまま続けさせた。

駅の券売機での対象者は、切符を買う前に周囲を見回している。

特に私を含む男性に焦点を当てている様子。

女性探偵は対象者からそれほど離れていない。

ここからは女性探偵にまかせ、私は電話連絡による後追いとした。

女性探偵から横浜方面行きの通勤電車に乗車したと連絡が入り、何両目かを聞いて合流。

車両内での対象者は周辺を見回す様子はない。

ある駅で下車し、駅前ロータリーで女性運転の自家用車の助手席に乗車発進。

私たちはタクシーに乗り、運転手にお願いして尾行開始。

10分程尾行し、対象者の現居住先が判明して調査終了。

多くの方が探偵と言えば男性と連想するのでしょうか。

探偵に尾行されることを知り非常に警戒している対象者を、尾行技術の無い新人女性探偵が簡単に尾行したのは本当にビックリしました。

今後、女性探偵の存在が重要になるだろうと感じた案件でした。

その後、私は数名の女性探偵と仕事をし、不倫・浮気調査には女性探偵が絶対に必要であることを痛感しました。

女性探偵が少ない理由

昔と比べれば女性探偵も多くなってきましたが、男性探偵と比較するとまだまだ少ないです。

探偵業界に女性探偵が増えないのは、何が問題かを考えます。

以降は私の個人的な意見も含まれますのでご理解ください。

①結婚と育児

もしも行動調査を行う女性探偵が結婚した場合、はたして探偵業を続けられるのでしょうか?

いつ帰れるか分からないですし、帰ってこれるかさえも分かりません。

本当に理解力がある夫で無いと、探偵業を続けるのは難しいのかもしれません。

子供に恵まれたら、さらに難しくなるでしょう。

「子供が大きくなったら探偵業に復帰すればいい。」と言う声が聞こえてきそうですが、『体力が無い』や『調査のやり方を忘れた』などの理由で復帰できないという話も聞きます。

私は5年間探偵業を辞めていた時期があり、復帰してから最初は大変でしたが、勘を取り戻すのはそれほど時間はかかりませんでした。

また、私は50歳代でも現役で現場に出ていますので、女性探偵も復帰することはできるはずです。

女性探偵には頑張ってもらいたいですね。

②理想と現実の違い

テレビや映画での探偵は格好良いですね。

しかし、実際の探偵は物凄く地味です。

とてつもなく地味です。

そりゃそうですよね。

常に目立たないことを考えているのですから。

このように理想と現実がかけ離れているので、夢も希望もなくなってしまうのでしょうか。

でも、それが現実の探偵業です。

最後に

もっと探偵業界に女性が来てくれれば嬉しいです。

特に行動調査(尾行・張り込み・撮影)専門の女性探偵になってほしいですね。

下記の探偵事務所の選び方についての関連記事も参考になると思いますのでご覧ください。

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この記事を書いた人

1997年開業のR1探偵事務所 代表
浮気調査専門で探偵歴34年です。

1984~1989年
大手探偵社で行動調査に従事

1989~1992年
探偵事務所を個人経営し大手探偵社の下請け

1992~1997年
一旦探偵業界を離れ、普通の会社に就職し営業職に就く
結婚して長男誕生

1997年〜現在
行動調査専門で開業することを決断し、探偵業に復帰
復帰して24年以上が経ち、現在は猫2匹のしもべです

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