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まだ大手の探偵社に勤めていた30年前の話。
ご依頼者から「急に対象者が外出すると言い出して非常に怪しい。」との電話を受ける。
その時、空いている調査員は私ひとりだけだったので、調査員1名でしたら出動できる旨をご依頼者に伝えると調査実施してくれとのこと。
早速、渋谷区の対象者宅へ向かう。

私が到着した時には、まだ対象者は在宅しているとのことでギリギリセーフ。
少し張り込んでいると対象者が単身で出てくる。
歩いて渋谷駅まで行きJR山手線で移動。
警戒している様子はない。
鶯谷駅で下車し改札を通過すると浮気相手と合流する。
時間帯は覚えていないが、かなり遅い時間だったと思う。
二人は飲食店などには寄らず、ラブホテル街へ向かって歩いている。

途中、ゆっくりと歩いている「立ちんぼ」と思われる8人ほどの女性達を二人が追い抜き、続いて私も追い抜く。
対象者達はラブホテルに入り、その写真撮影に成功。
私がホテルの出入口を確認し張込場所を探していると、先程の8人の女性たちが近づいてくる。
そしてその中の一人が、「彼女を追いかけてるの?頑張ってね。そこのホテルは出入口は2カ所あるから気を付けてね。」と言葉を掛けながら通り過ぎていった。
この当時は探偵という存在が浸透していなかったので、自分の彼女の浮気を探っていると思ったのだろう。

これから、このラブホテル街で2時間ほどの立張りをするわけだが、「立ちんぼ」の女性を皮切りに色々な人に話しかけられることになる。

次に現れたのは自転車に乗った若い男。
私の前で止まり「あんた警察?」と聞いてくる。
「いいえ違いますよ。」というとどこかに去っていった。
昔のホテトル、今でいうデリヘルといった見張りか何かだろうか。

次は張り込んでいるラブホテルの従業員であるおばさんだ。
「警察の方ですか?何か事件でもあったんですか?」
どの様な回答をしたかは忘れてしまったが、怪しんでいる様子はなくニコニコしながらホテルに戻っていった。

次はやっぱりお巡りさん。
パトカーが私の前を通り過ぎるとすぐに停車し警察官が降りてくる。
「何かありましたか?」と聞かれたので、人を待っていることを告げると去っていった。通報ではなかったようだ。

このホテルは十字路の角に建っており、東と南の2カ所に出入口がある。
調査員が私一人だけで、対象者たちは鶯谷駅に行かずにタクシーに乗ることも考えられるため、出入口を直視していなければならず、張込場所を移動したくても変えられない。

そんなことを考えながら張り込んでいると、遠くからこちらに向かって腰をクネクネさせながら女性が歩いてくる。
夜も遅い誰も歩いていないホテル街を、赤いセクシーなドレスを着た女性は目立つ。
女性がどんどん近づいてくるにつれてその身長の高さに怖ささえ感じる。
そして私に向かって「お兄さん、何してるの?」と話しかけながら通り過ぎていく。間違いなく低い男性の声だ。
今ではニューハーフなどをテレビでもよく見かけるが、当時は珍しかったので衝撃を受けた。
そのためか、この後のことはさっぱり覚えていない。

あれから30年間、ラブホテル街を一人で立張りしたことはない。
したくもない。