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浮気調査の失敗について、説明するのは簡単なことではありません。
『成功=白』『失敗=黒』のようにハッキリと表現できないものもあるからです。
そして、浮気調査の失敗についてお話しするためには、『ご依頼者による失敗』と『探偵による失敗』の2つに分ける必要があります。
浮気調査におけるご依頼者の失敗
浮気調査において最も大きなご依頼者の失敗は2つあります。
失敗 1 悪質・悪徳探偵事務所に相談、依頼してしまう
どこの探偵事務所に浮気調査を相談して良いか全く分からないのに、何も知識を得ようとせずに、簡単に探偵事務所を決めてしまう状態。
そこが悪質・悪徳探偵事務所であれば、最大の失敗と言って良いでしょう。
まともな調査はしてもらえず、とんでもない調査費用をぼったくられるのですから。
今、これをお読みのあなたは、まだ探偵事務所に相談や依頼はしていないと思いますので、この失敗は避けられるはずです。
下記に参考になるコンテンツのリンクを貼っておきますので、面倒くさがらずにゆっくりとご覧ください。
失敗 2 パートナーを警戒させる
浮気調査を実施するためには、パートナーを警戒させることも『最大の失敗』と認識してください。
もしも調査が上手くいって証拠が取れたとしても、通常よりも多くの費用が発生してしまいます。
特に下記のことは慎重に行なってください。
パートナー車両へのGPS取り付け
これがバレてしまうと、有力な情報(パートナーが訪問している浮気相手の住所など)がない限り、調査実施が非常に困難になります。
細心の注意を払って行動してください。
パートナーのスマホ(メールやLINEなど)の確認
もしも、現時点でパートナーのスマホを確認できる状況であれば、バレないように注意してください。
浮気調査を実施する場合、浮気相手とのメールやLINEのやり取りは有力な情報となります。
浮気相手と接触する日時や浮気相手に関する情報など、浮気調査を成功させるのはもちろんのこと、費用の削減も見込まれます。
パートナーへの監視や束縛
浮気を疑い出し、パートナーを監視したり、帰宅時間や行く場所を聞くなどの束縛をしたくなる気持ちは十分に分かります。
もしも、浮気調査の依頼を少しでもお考えでしたら、監視や束縛はグッと抑えて下さい。
浮気調査を成功させるためには、パートナーを泳がすことがベストです。
浮気調査における探偵の失敗
あなたが依頼したのが、優良探偵事務所か悪質・悪徳探偵事務所かによって『探偵の失敗』についての意味合いがちょっと変わってきます。
悪質・悪徳探偵事務所が失敗した場合
悪質・悪徳探偵事務所が何らかの失敗をしたとします。
その場合、あなたにはその事実が伝わることはないでしょう。
嘘やごまかしを乱発し、調査が上手く進んでいると見せかけてきます。
そして、「探偵事務所側には落ち度が無く、不可抗力により調査継続が困難なため打ち切った。」などと言い訳してきます。
これでは、『浮気調査における失敗の定義』を話すどころではありません。
以降は、あなたが優良探偵事務所に依頼したと仮定して話を続けます。
結論の中の最も重要なこと
ここで結論の中の最も重要なことを先に発表します。
しかし、これだけ読むと勘違いされる方もいらっしゃると思いますので、記事を最後まで読んでくださいね。
浮気調査における失敗を細分化
優良探偵事務所の優秀な探偵であっても失敗します。
問題なのは、その失敗がどの様な失敗なのかということです。
浮気調査における失敗を細分化していきます。
失敗① 見落とし
対象者が建物や敷地などから出てくるところを確認できなかったことを、見落としと呼んでいます。
【出入り口が原因】
自宅マンションや勤務先などは、ご依頼者がそれらの出入り口を把握していることも多いですし、下見時に出入り口の確認をしますので見落としは減りますが、対象者が寄った建物や敷地が問題です。
それらは、調査員が初めて目にする場所なので、対象者が入ったら出入り口の確認を行います。
ここで調査員の人数よりも出入り口が多い場合は、見落としの確率が高まります。
実際の失敗事例です。
古いビルの1階の店舗が対象者の勤務先で、出入り口の状況はご依頼者は分かりません。
店舗の出入り口とビルの裏口を確認。
ビルの横に小さな汚い扉がありますが、人が出入りするような扉には見えず、調査員2名なので店舗出入り口とビル裏口の二手に分かれ張り込み。
すると、出入り口から出てきていないのに私の前を通る対象者。
尾行はできたのですが、どこから出てきたのでしょうか?
後に、ビル横の小さな汚い扉を調べました。
そ〜っとノブを回すと開くではありませんか。
中を覗くと細くて暗い通路が続いています。
恐る恐る、中に入って横を見るとゴミ捨て場所。
通路を進むと先は右左折し、ものすごく暗くて怖い。
通路はビルの中に続いている様子でしたが、その先に進むのはやめました。
結局対象者は、その通路を通ってゴミを捨てた後、ビル横の小さな汚い扉から出ていたのでした。
【対象者や近隣住民の警戒が原因】
対象者や近隣住民が警戒していると、遠目での張り込みになってしまうこともあります。
一番冒してはいけない失敗は、対象者にバレることですので致し方無いのですが、この距離感が難しいです。
距離を置いた張り込みは、通行人や通行車両の絶妙なタイミングで、出てきた対象者が隠れてしまい見落とすこともあります。
【探偵事務所のミスが原因】
連日の調査で、探偵が寝不足や疲労状態で張り込む。
気付かぬうちにウトウトしたり、出入り口に視線は向けているが、半分意識がなく目を開けているだけの状態で見落としてしまう。
これは、探偵のミスとも言えますが、探偵事務所の管理ミスが大きいでしょう。
しかし、優良探偵事務所であれば、この様な失敗はしません。
【探偵のミスが原因】
忙しくも無いのに、前日プライベートが原因で寝不足になりウトウトして見落とす。
優秀な探偵であれば、この様なミスはないと思いますが、しっかりと見ていたはずなのに見落としてしまう現象はごく稀にあります。
その原因は分からないままのものが多く、対象者が居酒屋などに入り出てくるのが遅いと、「もしかして見落とししてしまった?」と心配したことのある探偵は、私を含め多いのではないでしょうか。
また、探偵の思い込みが邪魔をして見落とすこともあります。
探偵は普段から思い込みはしないように訓練しています。
1つのことを、何通りの方法で出来るのかを常に考えており、それが探偵の職業病の1つとも言われています。
しかし、探偵も人間ですので思い込みをしてしまいます。
張り込みでの思い込みとは、『同じ服装で出てくるだろう』や『歩いて入ったから歩いて出てくるだろう』など。
実際にあった話です。
対象者が電車を降りて、歩いて取引先である大きな工場の敷地に入っていきました。
人や車の出入りは多く、私は「確認できるかな?」と不安でした。
すると弊社の女性探偵「グミ」(Twitterで弊社女性探偵をグミと呼んでいます。)が、「車に乗ってます。」と小さく叫ぶではありませんか。
とりあえず、その車を尾行し、少し離れたJR駅のロータリーで止まりました。
後部座席から対象者が降りて駅に入っていきました。
その車は取引先の社用車で、後部座席は薄いスモークガラスでした。
グミは視力2.0とはいえ、夕方のスモークガラス越しで、よく確認できたなと感心していました。
後部座席に乗車するスモークガラス越しの対象者のシルエットで分かったそうです。
恐るべき女性探偵グミ!
【ご依頼者と探偵事務所の打ち合わせ不足が原因】
対象者確認はあなたが思っている以上に難しいです。
詳しくは『非常に難しい、退社時の対象者確認』をご覧いただきたいのですが、調査当日の対象者の服装・持ち物などの情報を探偵事務所に伝えるなど、あなたと探偵事務所が協力して調査を進めることが重要です。
失敗② 良い映像が撮れなかったり、映像自体が撮れていない
対象者が警戒している場合、その度合いにもよりますが、映像を撮ること自体難しい時もあります。
しかし、警戒が無いのに映像が撮れないのは、探偵のレベルが低いか素人または新人探偵としか考えられません。
この記事では、あなたが優良探偵事務所に依頼したと仮定して書いていますので、この様な失敗は無いでしょう。
失敗③ 対象者にバレる
絶対に犯してはならない失敗。
それは、対象者達に調査がバレてしまうことです。
詳しくは『【急増中!不倫・浮気調査がバレる】探偵業界内も調査の素人だらけ』をご覧いただきたいのですが、優秀な探偵はこれを最優先に考えて浮気調査を行なっています。
優秀で無い探偵は、『バレない調査』よりも『失尾しない』や『良い映像を撮る』ことを知らず知らずのうちに優先してしまいます。
だから弊社のブログでは、口が酸っぱくなるくらい【優秀な探偵が在籍する優良探偵事務所に依頼することが最も重要です。】と言っているのです。
思い込みで対象者にバレることもあります。
これは実際に私がやらかした失敗です。
今から35年以上も前の話。
対象者はアメリカ人女性。
まだ日本には外国人が多くなかった時代。
私は「外国人は日本人の顔を判別できないだろう。どれを見ても同じに見えるんじゃないか。」と思い込んでいました。
忘れもしない新宿西口の交番近く。
対象者がクルッと振り返り私の方に歩いてくるじゃありませんか。
そして一言「アナタ、ワタシヲツケテキテルデショ」だって。
私はとぼけてその場を離れ、他の探偵に任せたのは言うまでもありません。
失敗④ 失尾(見失う・まかれる)
探偵の尾行にとって、常にまとわりついてくる失敗の1つです。
もしもあなたが、依頼していた浮気調査で対象者を見失ったと連絡をもらったら、どのように感じますか?
多くの方が「それは間違いなく失敗だ。金返せー!」と思うでしょう。
映画やドラマで尾行シーンをよく見かけますが、実際に近い尾行を表現しているものは極一部です。
ほとんど無いと言っても大袈裟ではありません。
また、探偵事務所に依頼する前に、自分や知人に頼んで対象者を尾行する方もいらっしゃいますが、結局はできない方が多いです。
それほど尾行を簡単に考えている方が多いのです。
対象者の移動手段が徒歩であれ車であれ、その直ぐ後ろにピタリと付いて尾行すれば、失尾(見失う・まかれる)という失敗の可能性は下がります。
しかし、その後には絶対に避けなければならない失敗『対象者にバレる』が待ち受けるのです。
対象者にバレずに尾行することは、非常に神経を使います。
対象者に面が割れていない私たち探偵でも、腫れ物に触るように慎重に尾行しています。
それは本当に異常なくらいだと思います。
浮気調査で初めて対象者を確認した後は重要な作業が待っています。
それは、対象者の警戒度合いを図り、警戒していた場合はその種類を判明させることです。
警戒度合いを図るとは、実際に警戒しているのか、それとも周りをよく見る人なのか。
周りをよく見る人にもタイプが分かれます。
- 本当に周りを見たものを、ある程度記憶している
- 周りをよく見ているが、それは女性ばかり。
- 周りを見ているが、実際は見ていないのと同じ
実際に警戒していた場合は、下記の警戒種類を洞察します。
- 夫や妻を警戒している
- 近隣住民や知り合いの目を警戒している
- 「もしかして探偵を雇ったかも」という半信半疑の警戒
- 夫や妻が探偵に依頼したことを知っている本物の警戒
警戒種類によって尾行方法を変えます。
また、尾行は、対象者の次の行動を予測する技術が大切と思っている探偵が多いのですが、それでは少し足りません。
正解は、『対象者の次の行動を、できるだけ多く考えておく』なのです。
しかし、考えていたいくつかの予想以外の行動をする対象者も多く、その時に見失うことが多いのです。
調査経験が長い探偵が尾行を行うと、予想できる事柄が多くなるので見失う確率が下がりますが、『対象者にバレない』ことが重要なので、見失うことも避けて通れません。
以上のように、対象者にバレない尾行が絶対です。
いくらベテラン探偵で上記のような異常な程神経を使った尾行でも、失尾は絶対に避けられない失敗なのです。
結論
今まで『失敗』についてお話ししてきましたが、これらは決して失敗した時の言い訳ではありません。
ここで重要なお話をします。
特に⑦が物凄く重要です。
もしも、あなたが浮気調査を探偵事務所に依頼する可能性があるのであれば、以下のことを忘れないでください。
- 探偵は浮気調査の失敗について、ご依頼者に細かく説明する必要がある。
- 浮気調査の最大の失敗は『対象者達にバレる』ことである。
- 優秀な探偵は対象者にバレないように、最大限に注意して張り込み・尾行を行なっている。
- 「対象者にバレそうだったので尾行を中断した。」は悪質・悪徳探偵事務所の常套手段。絶対に悪質・悪徳探偵事務所に依頼しない。
- 対象者達にバレない様な優秀な探偵が在籍する優良探偵事務所に依頼する。
- 優秀な探偵は『対象者にバレない』ことを優先させるために、やむ無く対象者から離れて見失うことがある。
- 優良探偵事務所は、間違い無くあなたの味方です。失敗があなたか探偵どちらが原因であっても、とがめて亀裂を生むことは避けましょう。お互いに信頼し合って浮気調査を進めていくことが成功への近道です。
下記の浮気調査の費用に関する記事も、参考になると思いますのでご覧ください。
『浮気調査・尾行調査の費用(相場、調査料金、経費)完全解説』
『浮気調査の成功報酬制は危険!料金をぼったくられる可能性大』
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